人を動かすと道は開ける、どっちを先に読む?

『人を動かす』と『道は開ける』。カーネギーを読もうと決めた瞬間、最初の関門はこの2冊のどちらから読むかです。
セットで語られることが多いせいで「両方読むべき名著」という情報ばかりが目に入り、順番の決め手が見つからない。結局どちらも買わないまま数か月——という人は、想像以上に多いはずです。

この記事の答えはシンプルです。順番ではなく、今の悩みで選ぶ。2冊は続きものではなく、扱う悩みがそもそも違う本だからです。筆者は『人を動かす 完全版』と『道は開ける』(新訳・文庫の2種)を所持しており、版の選び方まで含めて案内します。

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人を動かす 完全版 表紙

『人を動かす 完全版』

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結論: 順番ではなく「今の悩み」で選ぶ

今の悩み先に読む1冊扱うもの
職場や家庭の人間関係人を動かす(1936)人との関わり方の原則
不安・心配・疲れ道は開ける(1948)悩みとの向き合い方

順番論が決着しないのは、正解が人によって違うからです。悩みが人間関係なら『人を動かす』、悩みが不安そのものなら『道は開ける』。自分の今週を思い返して、どちらの悩みに時間を奪われたかで決めてください。

2冊はテーマがそもそも違う

『人を動かす』は、人に協力してもらう・良い関係を築くための原則集です。相手の立場に立つ、誠実な関心を寄せる——原則そのものはシンプルで、豊富な実例で肉付けされていきます。ビジネス書の源流のひとつで、コミュニケーション本の多くはこの本の子孫です。

『道は開ける』は、悩み・不安への対処法を扱う本です。取り越し苦労との付き合い方、疲労と悩みの関係——テーマは対人ではなく、自分の内側。メンタルケアや不安対処の本の原型で、80年近く前の本ながら、書かれている悩みは今のSNS時代の悩みと驚くほど地続きです。

「外向きの技術」と「内向きの整え方」。この違いが分かれば、もう順番で迷う理由はありません。

人を動かすを先に読む人

部下・上司・取引先・家族。思い浮かべてため息が出る相手がいるなら、こちらが先です。

版は主に通常版と完全版があり、完全版は原典に忠実な増補版で分量も価格も大きめ。筆者は2024年9月に完全版を購入当時1350円で入手しました。じっくり付き合う気なら完全版、まず試すなら通常の文庫版で十分です(価格は時期により変わります)。

道は開けるを先に読む人

特定の相手より、漠然とした不安や心配事に時間を食われているなら、こちらが先。道は開ける 文庫版は手に取りやすく、筆者は新訳版(2020年・購入当時357円)と文庫版(2024年・購入当時350円)の2種を持っています。訳の好みは人それぞれですが、どちらも数百円台で試せるのがこの本のよさ。悩み対処の本を悩んで選ぶ時間がいちばんもったいない。

2冊まとめて読む場合の順番と買い方

両方読むつもりなら、先の表で選んだ1冊→もう1冊の順でいい。あえて一般論を言えば、刊行順(人を動かす→道は開ける)で読むと、対人の原則から内面の整え方へと視点が移る流れになり、収まりは良くなります。

まとめ買いするなら、セールを確認してから。カーネギーの本は版が多く、電子版のセール対象になることもあります。

関連記事: 電子書籍のセール・クーポンが多いアプリ徹底比較|お得に買う3選

カーネギーの次へ

カーネギーの次に名前が挙がる定番は『7つの習慣』です。分厚さで挫折しやすい本なので、攻略記事から入るのがおすすめ。学びの秋の装備全体は、独学の名著ガイドにまとめています。

関連記事: 7つの習慣は分厚くて挫折する?電子書籍でやり直す読み方

関連記事: 独学の名著おすすめ|実蔵書で組む学びの秋の入門ガイド

まとめ|2冊の順番は、あなたの今週が決める

  • 人間関係に消耗したなら人を動かす外向きの原則集。じっくりなら完全版、試すなら文庫。
  • 不安に消耗したなら道は開ける内向きの整え方。数百円台で今日から読めます。
  • 両方読むなら刊行順が収まり良し外の原則から内の整えへ。続きものではないので逆でも損はありません。

順番で止まっていた数か月より、どちらでもいいから読み始めた今日のほうが、確実に前に進んでいます。

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