7つの習慣は分厚くて挫折する?電子書籍でやり直す読み方

「これは…分厚い、もう無理」。
『完訳 7つの習慣』を前に、そうつぶやいて本を閉じた経験はないでしょうか。500ページ超の物量、一文の長い翻訳調の文章。「理解は10%くらい」「文字が多すぎて挫折した」——ネット上には、同じ場所でつまずいた人の声があふれています。
でも、挫折の原因はあなたの読解力ではなく、この本の構造にあります。筆者も2020年11月にKindle版を購入し、拾い読みで7つの習慣の骨格をつかんできました。この記事では、電子書籍を使って挫折からやり直す読み方を提案します。
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目次
7つの習慣で挫折する人が多い3つの理由|分厚さ・翻訳・実例の多さ
スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』は、全世界4,000万部、国内250万部超と紹介される自己啓発書の最高峰です。それなのに——いや、それだからこそ——「挫折した」という声が絶えません。読者レビューや書評を追うと、つまずきの原因はおおむね3つに集約されます。
- 物理的に分厚い 完訳版は約500ページ。しかも字は小さめ。「なんだか難しそうなのと、とにかく本が分厚いという理由でなかなか手が出なかった」という声はレビューの定番です。
- 翻訳の文章が硬い 「一文一文が異常に長く、まるで英語の授業で直訳したかのよう」と評されるほど、原著の翻訳は堅めの文体。2013年の完訳版で改善されたとはいえ、読み慣れない人には壁になります。
- 実例が豊富で、長い 本書の美点は実例の豊富さですが、それは同時にページ数が膨らむ原因でもあります。「実例が豊富で本が長くなる」のは良さと弱点の表裏一体。急いで要点だけ知りたい人ほど迷子になります。
どれも読者の能力の問題ではなく、本の構造の問題です。ここを押さえると、対策が立てられます。
挫折はあなたのせいではない|500ページ超でもAmazon4.7の理由
興味深いデータがあります。『完訳 7つの習慣』のAmazon評価は4.7(レビュー1,000件超)、楽天でも4.7台と、ほぼ満点に近い水準。一方で、否定的なレビューの中身は「内容が間違っている」ではなく、「ボリュームが多い」「実践のハードルが高い」に集中しています。
つまりこの本は、「読み切れた人の満足度は極めて高いが、読み切るまでの障壁も極めて高い」本。挫折した事実は、内容が合わないことを意味しません。登り方を変えれば、また登れる山です。
参考までに、7つの習慣の骨格だけ示しておきます。パラ読みしてきた筆者の実感でも、この一覧を先に頭に入れておくと本文の迷子がかなり減ります。
| 区分 | 習慣 |
|---|---|
| 私的成功(第1〜3) | 主体的である / 終わりを思い描くことから始める / 最優先事項を優先する |
| 公的成功(第4〜6) | Win-Winを考える / まず理解に徹し、そして理解される / シナジーを創り出す |
| 再新再生(第7) | 刃を研ぐ |
結論: 電子書籍でやり直す3ステップ|サンプル→マンガ版→完訳版
やり直しの手順はシンプルです。いきなり完訳版の1ページ目から再開しない。これに尽きます。
- ステップ1: Kindleの無料サンプルで「肩慣らし」する 完訳版のKindleページには無料サンプルがあり、冒頭部分を試し読みできます。買い直しも気合いも不要。まず「インサイド・アウト」の序章だけ読んで、文体に体を慣らします。ここで「やっぱり硬い」と感じたら、無理せず次のステップへ。
- ステップ2: マンガ版で全体の土台をつくる
挫折経験者の再挑戦記でも定番なのが『まんがでわかる7つの習慣』(宝島社)からの入り直しです。「分厚い本なので、まずはマンガ版を読んでみた」という声のとおり、ストーリーで7つの骨格をつかんでから原著に戻ると、抽象的な議論に具体的な絵が付きます。挫折者の声で最も多く挙がる迂回路として紹介します。 - ステップ3: 完訳版に戻る。ただし「全部読む」を目標にしない
土台ができたら完訳版へ。Kindleなら目次ジャンプで気になる習慣から読めますし、ハイライトを付けておけば「刺さった一文」だけ後から見返せます。分厚い紙の本を持ち歩かなくていいのも、再挑戦の心理的ハードルを下げてくれます。目標設定は次の章で。
完訳版は第3の習慣までを目標にする|私的成功で一区切り
500ページを一気に読もうとするから挫折します。幸い、この本には構造上のちょうどいい区切りがあります。第1〜第3の習慣、いわゆる「私的成功」のパートです。
第1〜3の習慣は「自分ひとりの内側」の話で完結します。主体的である、終わりを思い描く、最優先事項を優先する——ここまで読めば、日々の仕事や時間の使い方に持ち帰れるものが十分に手に入ります。第4以降の「公的成功」は人間関係の話。自分のペースで、必要になったときに読めばいい。
パラ読みしてきた筆者の実感としても、この本を「1冊」と数えるから重いのであって、「私的成功編と公的成功編の2冊」と思えばずいぶん気が楽になります。読み切れなかった過去は、第3の習慣までのゴール再設定でリセットしましょう。
耳から入れる手もある|オーディオブック併用という選択肢
「文字を追うと挫折するが、耳なら続く」という人も少なくありません。挫折経験者の再挑戦記には「オーディオブックを流しながら本を開き、目と耳の両方から入れたら理解が進んだ」という方法も登場します。通勤や家事の時間に耳で全体をなぞり、気になった箇所だけKindleで読み返す。分厚い本ほど、この分業が効きます。
オーディオブックサービスの選び方は、こちらの比較記事にまとめています。
関連記事: オーディオブック比較|Audibleとaudiobook.jpの違いと選び方
まとめ: 積んだままの完訳版を今日ひらき直す
『7つの習慣』の挫折は、あなたの読解力の問題ではなく、500ページ超の物量と硬めの翻訳という本の構造の問題です。だから対策も構造で立てる。無料サンプルで肩慣らしし、マンガ版で土台を作り、完訳版は「第3の習慣まで」を目標に、Kindleの目次ジャンプとハイライトで拾い読みする。耳が得意ならオーディオブックを併用する。
筆者もパラ読み止まりの身ですが、それでも7つの習慣の骨格が頭に入っているだけで、時間の使い方の判断は変わりました。完璧に読了できなくても、得られるものはあります。Kindleライブラリで眠っている完訳版を、今日ひらき直してみませんか。
本文で紹介した書籍はこちらです。
- 完訳 7つの習慣 人格主義の回復(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版) Amazon(Kindle)で見る
- まんがでわかる7つの習慣(フランクリン・コヴィー・ジャパン監修/宝島社) Amazonで見る
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