頭の回転が速い人の話し方(岡田斗司夫)はどんな本?版と構成

頭の回転が速い人の話し方(岡田斗司夫)はどんな本?版と構成

Kindleで探したら、同じ書名が2つ出てきた。
岡田斗司夫『頭の回転が速い人の話し方』はどんな本か、版の違いと5章の構成を、版元・書誌データベース・ストアの一次情報で整理する。Kindleではフォレスト出版の版とビンワード電子増補版が並んで表示され、どちらを買えばよいか迷いやすい。

プレゼンの本なのか、会話の本なのか。買う前に確かめたいその点にも、版元の紹介と口コミの傾向から答える。話し方の技法そのものの要約はしない。当ブログは2021年3月にフォレスト出版版のKindle版を購入している。

PR:本記事はプロモーションを含みます。

頭の回転が速い人の話し方 表紙

『頭の回転が速い人の話し方』

岡田斗司夫 著/フォレスト出版(2015年9月)

Amazonで見る(Kindle版) 楽天Koboで見る

頭の回転が速い人の話し方はどんな本か

岡田斗司夫氏が2015年9月にフォレスト出版から出した、会話と議論の本だ。話し方の小技集ではなく、その土台になる考え方と練習を扱う。紙は四六判の単行本で224ページ。

書誌データベース(JPRO)や書店の商品名では、副題「あなたの会話力が武器になるユニバーサル・トーク×戦闘思考力」が付いている。

版元の紹介は、本書の柱を2つのメソッドとして掲げる。

  • ユニバーサル・トーク版元の言葉では「どこでも、いつでも、誰にでも伝わる話し方」。
  • 戦闘思考力同じく「頭の回転をコントロールし、時にはさらりと切り返し、時には相手を答えに導く思考の武道」。
頭の回転が速い人の話し方 単行本 表紙

紹介文はさらに、ふつうの話し方本はテクニックに偏っているものがほとんどで、本書は「そのテクニックを生かすための基盤を学ぶことからはじめます」と続く。冒頭で「小技集ではない」と書いたのは、この紹介文による。

版元のプレスリリースの見出しは「岡田斗司夫氏の久々の単著!」。単行本の発売は2015年9月中旬で、Kindle版も同時に出た。紹介文には「本書は〜読者を選びます」という一文もあり、言い負かすための道具として使われうることに版元自ら注意を書いている。

版は2系統、紙は単行本だけ

先に答えると、紙の本は2015年のフォレスト出版の単行本だけで、文庫版・新書版は確認できなかった。電子書籍は、フォレスト出版の版と、内容を足したビンワード電子増補版の2系統がある。

項目フォレスト出版版(紙・電子)ビンワード電子増補版
出版社フォレスト出版ビンワード
発売2015年9月(単行本・Kindle版)2016年6月(Amazonの表示)
形式単行本(四六判・224ページ)、Kindle、楽天Kobo、BookLiveKindleのみ(楽天Koboでは見つからなかった)
Kindleの「本の長さ」180ページ170ページ
追加の内容なし(元の本)「話し方が上手になる実践テクニックQ&A」を追加
Kindle Unlimited対象の表示なし対象の表示あり

表のページ数とKindle Unlimitedの表示は、2026年10月13日にAmazonの商品ページで確かめたもの。読み放題の対象は入れ替わることがあるので、購入前に商品ページで確認してほしい。

頭の回転が速い人の話し方 ビンワード電子増補版 表紙

増補版の商品ページには、「既発売の『頭の回転が速い人の話し方』全内容に加え、「話し方が上手になる実践テクニックQ&A」を大幅追加しました」とある。元の本を丸ごと含み、末尾に付録が足された版、という位置づけだ。Kindleの「本の長さ」は増補版のほうが短く表示されるが、紹介文のとおりなら収録内容は増補版が多い。表示上のページ数だけで中身の量を比べないほうがよい。

なお、書店サイトの一部に文庫の表記が見つかったが、版元・書誌データベース・Amazonの形式一覧では確かめられなかった。Amazonの単行本ページに並ぶ形式も「Kindle版」と「単行本(ソフトカバー)」の2つだけだ。

どちらの版を選ぶか

迷ったときの目安を、条件ごとにまとめる。

こんな人向いている版
紙で読みたい・書き込みたいフォレスト出版の単行本(紙はこれだけ)
楽天Koboや楽天ポイントで読みたいフォレスト出版版の楽天Kobo
Kindleで、付録のQ&Aまで読みたいビンワード電子増補版
Kindle Unlimitedを使っているビンワード電子増補版(執筆時点で対象の表示あり)
紙の本と同じ内容を電子でそろえたいフォレスト出版版のKindle

当ブログが持っているのは、フォレスト出版版のKindle版。増補版は持っていないので、付録の中身は商品ページの紹介の範囲でしか書けない。もう1つ気をつけたいのは、2つの版のレビュー件数と評価がそれぞれの商品ページで別に集計されている点だ。星の数だけで版を選ぶより、上の条件で決めるほうが迷いは少ない。

定番書を電子書籍でそろえるなら、セールやクーポンの多いストアを先に押さえておくと買いやすい。

関連記事: 電子書籍のセール・クーポンが多いアプリ徹底比較|お得に買う3選

5章の構成を章題で見る

「頭の回転が速い人の話し方 要約」で探している人へ。ここでは中身の要約ではなく、版元が公開した目次の章題で全体の地図を示す。

章章副題(版元の目次)
まえがき「最強の会話術」って何だろう?
第1章 なぜ、あなたの話は伝わらないのか?誰にでも通じる「ユニバーサル・トーク」の考え方
第2章 なぜ、あなたの意見は共感されないのか?「ユニバーサル・トーク」の共感と再構築
第3章 「話し方」を武器にする「戦闘思考力」のギアの概念
第4章 確実に最適解を生み出す話し方「ユニバーサル・トーク」×「戦闘思考力」
第5章 あなたの頭の回転を倍速化するレッスン思考の武道「戦闘思考力」の免許皆伝
まとめあとがきに代えて

流れは、1〜2章がユニバーサル・トーク、3章が戦闘思考力、4章で2つを掛け合わせ、5章が練習という並びだ。各章の終わりにはコラムが置かれ、たとえば第1章は「人前で話すためのハートの鍛え方とは?」、第3章は口数が少ない人・多すぎる人に向けた話し方を扱う。

第5章の章題にある「戦闘思考力」の練習は、増補版の目次抜粋では「「戦闘思考塾」とその「段位」」という小見出しから始まる。会話の場面集ではなく、考え方と練習の本だと分かる構成だ。

話す前に考えておくことを扱う定番書も、目次から整理した記事がある。

関連記事: 頭のいい人が話す前に考えていることはどんな本?目次と口コミの傾向

口コミの傾向と、合う人・合わない人

評価は「面白い」と「実践は難しい」に分かれる。Amazonの単行本ページのレビュー要約(2026年10月13日時点)は、岡田斗司夫という人の発想がユニークで面白いと評価する一方、実用性の面では意見が分かれ、実践となると難しいと感じる人もいる、とまとめている。

  • 評価する声ニコ生の「岡田斗司夫ゼミ」などで著者の着眼点に驚いてきた読者が、その発想の鍛え方が描かれていると評価している。増補版のページでは「比較的短時間で読める」という声もある。
  • 合わなかった声人前でプレゼンするために買ったが、そういう面で役立つ本ではなかった、というレビューがある。本の中に「話し方の技法は他の本を読め」とまで書いてあった、という指摘も。
  • 留保つきの声社会人として経験済みの内容が多く参考にならなかった、という声がある。個人ブログにも、ビジネスの場に応用するのは難しいかな、という留保が見られる。

この傾向を版元の紹介と重ねると、合う人・合わない人はこう分かれそうだ。

合いそうな人合わないかもしれない人
岡田斗司夫氏の動画や語り口が好きで、その考え方の土台を知りたい来週のプレゼンに使える型をすぐ欲しい
会議や議論での受け答えを、考え方から見直したい話し方のテクニック集を探している
練習の方法まで載った本を探している読むだけで完結する本がよい

プレゼンや報告の組み立てを求めているなら、結論から話す型を扱う『1分で話せ』のほうが目的に近い。

関連記事: 1分で話せと1分で話せ2はどっちから?超実践編の目次とマンガ版

まとめ、似た書名と同じ著者の本

最後に、取り違えやすい本を2冊挙げておく。

  • 頭の回転が速い人の言語化のコツ金山拓夢氏の本で、総合法令出版から2024年4月に出た。書名の前半が同じだが、著者も版元も別。
  • あなたを天才にするスマートノート岡田斗司夫氏が2011年2月に文藝春秋から出したノート術の本(四六判・256ページ)。「岡田斗司夫 本」の検索候補にも出てくる。言語化の本の紹介で「スマートノート」に通じると書いた読者もいる。
あなたを天才にするスマートノート 表紙

メモで考えを言葉にする本との関係は、言語化の定番書の記事で整理している。

関連記事: 言語化できる人がうまくいくとゼロ秒思考の違いは?同著者の5冊も

要点をまとめる。

  • どんな本か岡田斗司夫氏の会話と議論の本。フォレスト出版・2015年9月・四六判224ページ。柱はユニバーサル・トークと戦闘思考力。
  • 版紙は単行本だけで、文庫・新書は確認できず。電子はフォレスト出版版(Kindle・楽天Kobo・BookLive)と、Q&Aを足したビンワード電子増補版(Kindleのみ)。
  • 構成まえがき・5章・まとめ。1〜2章、3章、4章、5章の順に2つのメソッドから練習へ進む。
  • 合う人発想の土台から会話を見直したい人。プレゼンの型を急ぐ人には別の本が近い。

紙か楽天Koboならフォレスト出版版、Kindleで付録まで読みたいなら増補版。版さえ決まれば、あとは目次の地図を手元に置いて読み始められる。

頭の回転が速い人の話し方 表紙

『頭の回転が速い人の話し方』(フォレスト出版)

Amazonで見る(Kindle版) 楽天Koboで見る

ビンワード電子増補版をAmazonで見る

関連記事

コメント

このブログの人気の投稿

電子書籍のセール・クーポンが多いアプリ徹底比較|お得に買う3選

オーディオブック比較|Audibleとaudiobook.jpの違いと選び方

電子書籍リーダーおすすめ比較|KindleとKoboどっちを選ぶ?