文章術の名著はどっち?理科系の作文技術と日本語の作文技術
文章術の本を調べると、最後は必ず2冊が残る。『理科系の作文技術』と『日本語の作文技術』。 どちらも数十年読み継がれる定番で、どちらも「作文技術」を名乗っている。ここで多くの人が止まります。似た本なら評判の良いほうを——と比べ始めると、評判はどちらも良いのだから決まりようがない。 止まる原因は、2冊を「似た本」だと思っていることです。実はこの2冊、直している対象がまったく違います。 文書の設計を直すのが理科系、文そのものを直すのが日本語の作文技術 。この記事では用途別の選び方と、両方読む場合の順番を案内します。 PR:本記事はプロモーションを含みます。 『理科系の作文技術』 木下是雄/中公新書(Kindle・リフロー版) Amazonで見る(Kindle版) 目次 結論: 書く文章の種類で選ぶ 理科系の作文技術: 文書の設計図を直す 日本語の作文技術: 文そのものを直す 両方読むならこの順番 文章の練習は書く場所とセットで 知的生産の道具箱へ 結論: 書く文章の種類で選ぶ 直したいもの 選ぶ本 例 報告書・仕様書・論文が伝わらない 理科系の作文技術 構成・段落・事実と意見の区別 一文一文が読みにくいと言われる 日本語の作文技術 修飾語の順序・読点の打ち方 自分の文章のどこにダメ出しをされているかを思い出せば、選ぶべき1冊は決まります。「何が言いたいのか分からない」と言われるなら設計の問題、「読みにくい」と言われるなら文の問題です。 理科系の作文技術: 文書の設計図を直す 1981年刊行の中公新書。「理科系」と付いていますが、実質は 事実と論理を伝える文書全般の設計術 で、ビジネス文書にそのまま効きます。主題を1つに絞る、結論への道筋を先に設計する、事実と意見を区別して書く——扱うのは文の綺麗さではなく、文書が役目を果たすための構造です。 メールも報告書も「読んだ人が迷わず内容を受け取れたか」で評価される文書。その評価を上げたい人の1冊目はこちらです。筆者は2021年6月にリフロー版を購入当時665円で入手しました(価格は時期により変わります)。 日本語の作文技術: 文そのものを直す <新版>日本語の作文技術 (本多勝一・朝日文庫)は、読みやすい日本語の文を作る技術書です。看板は、修飾語を並べ...