北方謙三の水滸伝の続編は?楊令伝・岳飛伝まで51巻の順番と年表

北方謙三の水滸伝の続編は?楊令伝・岳飛伝まで51巻の順番と年表

「水滸伝だけでも長いのに、楊令伝と岳飛伝まで含めたら何巻あるの?」
北方謙三『水滸伝』の続編を調べると、楊令伝・岳飛伝・チンギス紀、さらにドラマの続編まで一緒に出てきて、どこまでが一続きの物語か分からなくなる。そんな人のために、続編の順番と巻数、刊行年表を整理しました。答えは、水滸伝19巻→楊令伝15巻→岳飛伝17巻の順で、全51巻。3作とも完結しています。

筆者の手元にあるのは、2026年3月1日にKindleでまとめて買った『水滸伝』文庫の1〜5巻。楊令伝・岳飛伝・読本は持っていないので、集英社と国立国会図書館の書誌で確かめた事実だけの地図。結末や登場人物の行く末には触れません。

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水滸伝 一 曙光の章 表紙

『水滸伝 一 曙光の章』

北方謙三/集英社文庫(全19巻の第1巻)

Amazonで見る(Kindle版) 楽天Koboで見る

結論: 水滸伝→楊令伝→岳飛伝の順、全51巻で完結

北方謙三『水滸伝』の原作の続編は『楊令伝』、その次が『岳飛伝』です。3作をまとめて集英社は「大水滸伝」シリーズと呼んでいます。巻数は水滸伝19巻・楊令伝15巻・岳飛伝17巻の計51巻(集英社文庫・2026年10月21日確認)。

順作品巻数累計第1巻
1水滸伝全19巻19巻一 曙光の章
2楊令伝全15巻34巻一 玄旗の章
3岳飛伝全17巻51巻一 三霊の章
  • 順番は刊行順そのまま楊令伝は水滸伝の後の時代を、岳飛伝はさらにその後を描きます。集英社は岳飛伝を「シリーズ最終章」と位置づけています。
  • 単行本と文庫で巻数は同じどちらの版で揃えても19・15・17巻。途中で版を変えても巻番号はずれません。
  • 読本3冊は51巻の外人物事典や年表を収めた副読本で、本編の巻数には入りません(後述)。

19巻のどこで休むか、人物の多さにどう付き合うかといった「水滸伝の歩き方」は、前の記事で書きました。この記事は、その先の地図に絞ります。

関連記事: 北方水滸伝は全19巻|挫折しない読み始め方

「続編」は2つある: 原作の続きとドラマの続編

「水滸伝 続編」で調べたときに話が噛み合わない理由は、指しているものが2つあるからです。

どの「続編」か中身時期
原作小説の続き楊令伝(全15巻)→岳飛伝(全17巻)完結済み(文庫は2018年3月に岳飛伝が完結)
ドラマの続編連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」(WOWOW×Lemino)のシリーズ続編2027年放送・配信予定(2026年3月27日に公式発表)

ドラマ第1シーズンは2026年2月15日から3月29日まで全7話。公式の原作表記は「『水滸伝』(全19巻/集英社文庫刊)」です。原作の何巻までを映像化したのか、続編がどの範囲を描くのかは、公式には書かれていません。ドラマの続編イコール楊令伝、とは限らないということ。

ドラマで知って原作の先が気になった人は、まず水滸伝の1巻から。原作の続きを追いたい人は、19巻を読み終えたら楊令伝1巻『玄旗の章』へ進めば迷いません。

3作の巻数と刊行年表

楊令伝 一 玄旗の章 表紙

51巻は、単行本の刊行だけで約16年。国立国会図書館サーチの書誌(2026年10月21日確認)で、単行本と集英社文庫それぞれの刊行時期を並べると次のとおりです。文庫が揃うのは単行本完結の数年後で、楊令伝の単行本は水滸伝の文庫化と並行して出ていました。

作品単行本集英社文庫受賞(集英社特設サイトの表記)
水滸伝 全19巻2000年10月〜2005年10月2006年10月〜2008年4月第9回司馬遼太郎賞
楊令伝 全15巻2007年4月〜2010年10月2011年6月〜2012年8月第65回毎日出版文化賞特別賞
岳飛伝 全17巻2012年5月〜2016年5月2016年11月〜2018年3月第64回菊池寛賞

読者の感想には「水滸伝・楊令伝(全34巻)を読み終えた」という区切り方も。19巻、34巻、51巻と、休みどころが2回あると考えると、数字の重さが少し変わって見えるはずです。

岳飛伝 一 三霊の章 表紙

最終章の『岳飛伝 一 三霊の章』は、文庫で2016年11月の刊行。楽天Koboにも各作の1巻があります(楊令伝1巻・岳飛伝1巻)。

読本3冊はどこで読む?

本編とは別に、各部に1冊ずつ「読本」が出ています。いずれも本編の巻数には含まれません。

  • 『替天行道 北方水滸伝読本』文庫は2008年4月。e!集英社の紹介では、人物事典・地図・年表・著者のメッセージ・対談・書評を収めた副読本。
  • 『吹毛剣 楊令伝読本』文庫は2012年8月。地図・年表・人物事典・エッセイ・対談を収録。
  • 『盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本』文庫は2018年8月。岳飛伝と大水滸伝全体の読本。

どこで読むかについて、公式の推奨は見当たりませんでした。人物事典や年表は物語の先の情報を含みうるので、各部を読み終えたあとに開くのが無難、というのが筆者の考えです。登場人物が多くて混乱したときに、地図と年表だけ先に見る使い方もあります。

チンギス紀・森羅記は続編?

北方謙三の続く作品として『チンギス紀』(全17巻)と『森羅記』の名前もよく並びます。集英社はこの関係を「その流れはチンギス・カンの生涯に光を当てた『チンギス紀』(全17巻)、元寇を描く『森羅記』へと続く」と表現しています。

作品位置づけ刊行状況(2026年10月21日確認)
チンギス紀大水滸伝の「流れの先」にある別シリーズ単行本2018年5月〜2023年7月・文庫は2026年2月に全17巻完結
森羅記同上(元寇を描く)単行本刊行中(3巻=2026年7月)

つまり、物語として一続きなのは51巻まで。チンギス紀は「続編」というより、大水滸伝のあとに読める北方作品の次の山と考えると整理しやすいでしょう。

電子で揃えるなら: Kindle・楽天Kobo・合本版

3作とも集英社文庫の電子版があり、Kindleと楽天Koboの両方で各1巻の配信を確認しました(2026年10月21日)。出版社の電子書籍サイト「e!集英社」では、合本版も案内されています。

  • 水滸伝 合本本編19冊+『替天行道』
  • 楊令伝 合本本編15冊+『吹毛剣』
  • 岳飛伝 合本本編17冊

合本は一括で手元に置けるのが利点、1冊ずつは自分のペースで買い足せるのが利点。どのストアで合本を扱っているかは時期で変わるので、購入前に各ストアで確認してください。Kindleと楽天Koboのどちらで揃えるか迷う場合は、端末と読み心地の比較から決めるのも手です。

関連記事: 電子書籍リーダーおすすめ比較|KindleとKoboどっちを選ぶ?

筆者の記録も添えておきます。2026年3月1日に、Kindleで水滸伝の1〜5巻を同日購入。まずは最初の5巻ぶんを手元に置き、続きは進み具合を見て買い足す形です。楊令伝・岳飛伝は未購入。51巻をまとめて揃えるなら、セールやクーポンの時期に合わせる方法もあります。

関連記事: 電子書籍のセール・クーポンが多いアプリ徹底比較|お得に買う3選

まとめ

  • 原作の続編は楊令伝→岳飛伝水滸伝19+楊令伝15+岳飛伝17=全51巻。3作とも完結済み。
  • ドラマの続編は別物2027年放送・配信予定。原作のどの範囲かは未発表。
  • 読本は各部の読了後に3冊とも本編の巻数外。公式の推奨順はない。
  • チンギス紀は「流れの先」51巻の外にある別シリーズ。

51巻と聞くと身構えますが、区切りは19巻・34巻・51巻の3か所。まずは水滸伝の1巻から、地図を手元に置いて進めば迷うことはありません。

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水滸伝 一 曙光の章 表紙

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