宮本武蔵(吉川英治)は0円で始められる|全8巻の歩き方

バガボンドで武蔵を知った。原作の小説も読んでみたい。でも全8巻の時代小説となると、財布も時間も構えてしまう——。
その両方の心配を、一度に消せる事実があります。吉川英治の『宮本武蔵』は、青空文庫で全巻無料公開されています。吉川英治は没後50年を経て著作権が切れており、この国民的長編も2013年から誰でも0円で読める古典になりました。

この記事では、0円で1巻を試し、合えば続きへ進む全8巻の歩き方を案内します。筆者の棚には有料の文庫版(3〜8巻・2013年購入)が並んでおり、「無料で入って、続きは買う」という実際の使い分けごとお見せします。物語の核心には触れません。

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宮本武蔵(3) 表紙

『宮本武蔵(3)』

吉川英治/吉川英治歴史時代文庫(Kindle版)。筆者が有料版で所持している巻です。読み始めの入口は本文で案内する0円版からどうぞ。

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結論: まず0円版で1巻。合えば続きへ

全8巻の長編に、最初から財布ごと飛び込む必要はありません。青空文庫版(Kindleストアにも0円版があります)で第1巻にあたる序盤を読む。時代小説の文体と武蔵の物語が肌に合うか、それを0円で確かめてから、続きの読み方を決める。

費用の壁が消えると、残る壁は「長さ」だけです。そして長さは、章区切りの歩き方で解決できます。つまりこの金字塔、実は入場無料の山です。

どんな物語かをネタバレなしで

宮本武蔵(3) 表紙

関ヶ原の戦場から物語は始まります。乱暴者だった青年・武蔵(たけぞう)が、剣の道を通じて自分を磨き上げていく成長譚。行く先々での出会いと勝負、生涯の好敵手・佐々木小次郎との因縁——昭和の新聞連載で国民的な人気を得て以来、剣豪小説の型を作った作品と言われます。

漫画『バガボンド』(井上雄彦)の原作としても知られるので、あの物語の原液と言えば距離感が掴めるはずです。武蔵を求道者として描くこの造形自体が、吉川英治の創作の力。史実の武蔵とは別物として楽しむのが正しい構えです。

0円で読める理由と読み方

吉川英治の作品は著作権保護期間が満了し、青空文庫に収録されています。宮本武蔵も全巻公開済み(2013年登録)。読み方は2通りあります。

  • Kindleストアの0円版を入れるストアで検索し、0円の青空文庫系版を選ぶだけ。しおり・文字サイズ調整・辞書がそのまま使えて、いちばん手軽です。
  • 青空文庫のサイトで読むブラウザでそのまま読めます。まず数ページ味見したいときはこちらが最速です。

時代小説の言い回しに慣れない場合も、Kindleの長押し辞書が助けになります。0円版の使いこなしは、日本文学の0円入口の記事と同じ要領です。

全8巻の歩き方

歩き方の原則は3つ。1巻ずつ判断する(8巻の覚悟は不要。1巻が面白ければ勝手に続きます)。章区切りで置く(新聞連載がもとなので章が短く、夜の30分でも進みます)。人名は流していい(武蔵と小次郎、あと数人を追えれば物語は掴めます)。

大長編に見えて、連載小説ゆえの「引き」が各章に仕込まれているので、読み味は意外なほど軽い。全8巻という数字より、1章の短さを信じてください。

続きを快適に読む選択肢

0円版で世界に入れたら、続きの読み方は好みで選べます。筆者の棚では、3巻から8巻を吉川英治歴史時代文庫の電子版(2013年に購入当時各600円)で揃えました。整った組版でじっくり読みたい人は文庫版へ。費用を抑えて走り切りたい人は0円版のままで全巻いけます(価格・配信状況は変わることがあります)。

読み放題サービスにも吉川作品や時代小説が並ぶことがあるので、時代小説を乱読したくなった段階で検討する価値があります。

関連記事: 電子書籍の読み放題サブスク比較|Kindle Unlimited・楽天マガジン・シーモアの違い

時代小説の本棚を広げる

0円入口という考え方は、日本近代文学の名作短編でも同じように使えます。時代小説の次の1冊は、全2巻の燃えよ剣が定番です。

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関連記事: 司馬遼太郎はどれから読む?燃えよ剣から始める新選組ルート

まとめ|入場無料の金字塔

  • 0円で試せる青空文庫で全巻公開。Kindleの0円版なら今夜から読めます。
  • 1巻ずつ・章区切りで連載小説の引きの強さが味方。8巻の覚悟は不要です。
  • 続きは好みの版で0円で走り切るもよし、文庫版に切り替えるもよし。筆者は後者でした。

バガボンドの原液は、思っているよりずっと近くにあります。まず0円の一歩を。

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宮本武蔵(3) 表紙

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